入道雲と雷 – 夏に発生しやすい積乱雲と落雷から身を守る

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夏になるとよく耳にする「雷三日(かみなりみっか)」。

夏に雷が発生すると、3日ほど続くということ。上空に流れ込んだ寒気と地上との気温差が大きいと、大気は不安定な状態が続き、雷雲が発生しやすくなります。特に上空の寒気の動きが遅い場合が多く、太平洋側では夏(7月〜8月)に起こりやすい現象です。

雷の発生に大きく関わってくるのが、積乱雲です。積乱雲といえば「線状降水帯」も積乱雲の集まりです。発達した積乱雲が帯状に連なって線状降水帯が発生し、日本各地に局地的な大雨を降らせて災害を発生させています。

子どもの頃に勉強した積乱雲や雷。どんな現象だったか、思い出せない方も多いと思います。そこで今回は、夏に向けて身を守るために知っておきたい「積乱雲」と「雷」について解説します。

雷をもたらす雲は、積乱雲(入道雲)

夏の午後や夕方にカリフラワーのような雲ができて、もくもくと急激に成長していく姿を見たことがありませんか?または、ピカッと光る雷や、ゴロゴロゴロ〜ッという雷の音、黒い雲が近づいて激しい雨に遭ったことはありませんか?

この特徴的なサインがある積乱雲は、雷雲(らいうん、かみなりぐも)とも入道雲(にゅうどうぐも)とも呼ばれていて、雷を発生させたり、激しい雨を降らせる雲です。

左:成長しつつある積乱雲、 右:発達した積乱雲の外観

積乱雲は、雲のてっぺんがモクモクしたカリフラワーのような、特徴的な外観をしています。このまま発達していくと、雲のてっぺんが周りに開いて最盛期を迎え、激しい雨を降らせます。その後、雲のてっぺんがキノコの傘のような形になっていき、雲は消滅していきます。

積乱雲が発生する仕組み

積乱雲は、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲です。雲の高さは10キロメートルを超え、時には成層圏まで達することもあり、数kmから十数kmまで広がります。激しい雨とともに雷・雹(ひょう)・突風・竜巻などを伴うこともあります。

雲が発達して積乱雲になる条件

    • 空気のかたまりが上昇するきっかけ
    • 温かく水蒸気を多く含んでいること
    • 大気の状態が「不安定」

強い陽射しで地上付近の空気が温められたり、前線の影響を受けたり、台風や発達した低気圧によって、強い上昇気流が発生すると、空気のかたまりはどんどん上昇していきます。上空に行くと気圧が低くなり、空気のかたまりは膨張して、水蒸気が雲の発達を助けるエネルギーとなります。ここで大気の状態が「不安定」だと積乱雲が発達します。

「大気の状態が不安定」とは、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態です。温かい空気は上へと昇り、冷たい空気は下へと降りようとするため対流が起きやすくなります。地上付近の空気が湿っているときは、さらに大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達しやすくなります。

発達した積乱雲は、30分〜1時間程度、局地的な範囲で急な大雨や雷、激しい突風をもたらします。この積乱雲がもたらす雷にはどんな現象があるでしょうか。

雷とは? 雷光・雷鳴・雷電を知ろう

積乱雲のような雲が発達すると、雲の中で氷の粒が対流によって衝突・摩擦を起こし、静電気が発生して帯電し、雲の上層と下層でプラスとマイナスの電荷が偏ります。この偏った電荷を中和して溜まった電荷を解消するため、雲から地上に向かって放電します。これが、落雷(対地放電)です。

雷には、雷光・雷鳴・雷電という現象があります。

    • ピカッと雷の光だけ見られる 雷光(稲妻)
    • ゴロゴロゴロ〜ッと雷の音だけ聞こえる 雷鳴
    • ピカッゴロゴロゴロ〜ッと雷の光も音も確認できる 雷電

ピカッと光る雷光は、雷によって大気中を走る電気の流れが、強い光の束として発光して見える現象です。雷の1回の放電量は、電力換算で平均 約900GW(100W電球で90億個分相当)にもなるそうです。

ゴロゴロゴロ〜ッと鳴る雷鳴は、雷が地面に落下した時の衝撃音ではありません。雷が放電される時に巨大な熱量が発生し、雷の通り道である空気が一瞬で約2〜3万℃(太陽の表面温度の約4〜5倍)にまで熱せられて一気に膨張し、音速を超えた時の衝撃波で爆音を轟かせるのです。これが雷鳴です。

地球上では毎秒約100回、毎日約860万回もの落雷が起こっていると推定されています。判明している範囲では日本では年平均約20人、世界では約千人が落雷による直接被害に遭い、世界平均で被害者の約30%が死亡しているという統計があります。

雷は夏に多い? 季語から見る日本の雷

歳時記では「雷」は夏の季語です。雷鳴が轟き雨が降る夏らしい季語ですね。同じ雷でも「稲妻」は秋の季語です。日本の稲作に由来し、秋に雷が多いと稲を実らせ豊作になると言われているそうです。

でも、雷は夏に限定した現象ではありません。確かに雷は夏に発生することが多いですが、一年を通して日本各地で雷が発生しています。

春の季語では「春雷(しゅんらい)」。冬眠していた地中の虫たちが雷鳴に驚いて目覚めるという意味があります。夏の雷とは成り立ちが異なり、春の雷は寒冷前線に伴って発生します。

また、冬の季語では「鰤起し(ぶりおこし)」。寒ブリ漁のころに鳴る雷のことで、日本海側の北陸では11月半ばから12月にかけて猛烈な嵐が吹き荒れて雷が鳴り響くことがあり、冬の到来を告げる季語です。冬に発生した雷は「冬季雷」と呼ばれ、日本海側で雷が多い原因となっています。

積乱雲が近づくサイン - 災害から身を守る

遠くにある積乱雲は太陽に照らされて白く輝いて見えますが、真っ黒い雲が近づいてくると太陽をさえぎって暗くなります。雷のゴロゴロゴロ〜ッという音が聞こえてきたり、急に冷たい風が吹いてきたら、積乱雲が近づいてくるサインです。まもなく激しい雨や雷などが発生する恐れがあります。

気象情報をこまめに確認して空の変化に注意し、積乱雲が近づいてきたら川や低い場所からはすぐに離れ、安全な場所に避難しましょう。単独の積乱雲であれば、30分〜1時間程度で、雲が衰退していきます。安全な場所で積乱雲が過ぎ去るのを待ちましょう。

なお、複数の積乱雲が発生して停滞する線状降水帯の場合、長時間にわたって同じ場所に大雨が降り続けるため、厳重な警戒と安全確保が必要です。

ピカッと光って10秒後にゴロゴロゴロ〜ッと音が聞こえたら…

落雷地点までの距離(m)= 340(m/秒) × 光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)

雷光から10秒後に雷鳴が聞こえたなら、距離にして3,400m離れていることになります。雷鳴が聞こえるのは、一般的に10km程度までとされています。また、雷光が見えても雷鳴が聞こえない時は、40〜50km程度の距離が離れている可能性があります。

雷から身を守る行動

積乱雲から雷の音(雷鳴)が聞こえたら、すでに危険な状況です。雷は落雷の場所次第で、海でも平野でも山でも、どこでも場所を選ばずに落ちます。いつ自分のいる場所に落雷してもおかしくありません。

また、近くに高いものがあると、高いものを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場・屋外プール・堤防・砂浜・海上などの開けた場所や、山頂や高い建物・尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなります。できるだけ早く安全な空間に避難してください。

安全な屋内に避難しても、感電に注意!

屋内は落雷に対して安全な空間ではありますが、電源や電気機器、電化製品、水道管などの金属を伝わって雷から感電する恐れがあります。屋内にいても、これらの電気器具と天井・壁から1m以上の距離を取るようにしましょう。また、パソコンなどの電子製品を落雷から守りたいときは、電源や通信線を外しておくと効果的です。

屋外なら、安全な建物や乗り物に避難!

もし雷の音(雷鳴)が聞こえてきた時に屋外にいて身の危険を感じたら、安全な建物や乗り物に避難しましょう。

    • 鉄筋コンクリートの建物や、避雷設備のある建物に入る
    • 自動車やバス、電車など全体が覆われている乗り物に乗る

注意
テントや公園にあるあずま屋のように壁がない建物、オープンカーやゴルフカートのように全体が覆われていない乗り物は、安全な場所ではありません。

近くに安全な空間がなく、移動が難しい時は、電柱・煙突・鉄塔・建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。また、高い木の近くも危険です。木の付近から離れて、姿勢を低くしてしゃがみ、持ち物は体より高く突き出さないようにします。

もしもに備える!非常時に役立つアイテム

積乱雲が連なって発生する線状降水帯は発生の予測が難しいこともあり、急激に状況が悪化する危険もあります。自分たちの住む地域で災害が発生してもおかしくありません。防災情報をしっかり確認し、適切な行動が取れるように防災意識をもつことが大切です。

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