新型コロナウイルスが完全に収まらないまま梅雨の時期を迎え、これから集中豪雨や台風など、自然災害が発生しやすい夏がやってきます。災害時は足元が見えないまま歩かないといけないことも多く、たくさんの危険が伴います。一人ひとりが自分の身の安全を守るために、身の安全を確保し、生き延びていくために必要な対策をしておきませんか。
また、大規模な自然災害は、家庭生活だけでなく企業活動にも大きな支障を与えます。企業防災に努めることは社会の一員である企業の責任です。災害への意識を高め、備えをしておくことで被害を軽減できます。
今回は、クロスワーカーの災害対策用品を紹介します。
もしもの時の備蓄、できていますか?
台風や地震などの災害が発生したときに、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まってしまう可能性があります。ライフラインが止まった場合に備えて、自力で生活できるように普段から飲料水や非常食などを備蓄しておくことが大事です。
また、災害が発生し、自宅が危険な場合は、安全な場所に避難し避難生活を送ることになります。避難所生活に必要なもの(非常用持ち出し品)をリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるように備えておきましょう。

■災害時に備えた備蓄品の例
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- 飲料水 3日分(一人1日3リットルが目安)
- 食品 3日分(ご飯(アルファ米など一人5食分を用意)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど)
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー
- マッチ、ろうそく
- カセットこんろ
- 下着、衣類 など
■非常持ち出し品の例
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- 飲料水
- 食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- ヘルメット、防災
- ずきん
- マスク
- 軍手
- 懐中電灯
- 衣類
- 下着
- 毛布、タオル
- 携帯ラジオ、予備
- 電池
- 使い捨てカイロ
- ウェットティッシュ
- 洗面用具
- 乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、ほ乳びんなど
企業に求められる災害対策・安全配慮義務
一般家庭で行える防災対策については、メディアや広報などで盛んに呼びかけられています。しかし、企業・法人も安全配慮義務として社内外での防災対策を講じなくてはいけません。企業・法人には災害によって生じる人的・物的被害を最小にしながら、被災しても企業活動をできるだけ維持し、早期に平常状態への回復を目指すことが求められます。事業継続のためには、バックアップ体制の整備、災害対策のマニュアル化とともに、防災訓練や備蓄が必要です。
「帰宅困難者対策条例」の備蓄対策
特に備蓄に関して、東京都は「帰宅困難者対策条例」として災害時に従業員が帰宅できなくなったときの対策を定めています。従業員1人あたり3日分として「水9リットル」「食料9食」、および「毛布1枚」の備蓄しなくてはいけません。また、上述した一般家庭と「■非常持ち出し品の例」同じように、従業員の数に応じて備蓄しておくとよいでしょう。
クロスワーカーでは法人さまのご相談を承っています。
防災備品や備蓄の購入や更新をお考えでしたら、お気軽にご相談ください。
忘れがちな防災グッズ
日本は地震や台風などの自然災害に見舞われることも多く、万が一の時に備えて、備品や非常持ち出し袋は用意されている方は多いかもしれません。でも、避難時や、罹災したときに備えた防災グッズまで準備している方は少ないのではないでしょうか。
避難所へ移動するとき、罹災した自宅を片付けるとき、あったら便利なものは長靴です。ガラスや食器のかけらなどが散らばる家を出て、がれきや釘が散乱した道なき道を歩くことになるかもしれません。地震災害で起こるケガの多くは、ガラスや釘などの「踏み抜き」だといわれています。軽いケガでもすぐに受診できない環境では、小さな怪我が命取りになることもあります。
普通の長靴では踏み抜きに対応できないため、災害専用の防災シューズを用意しましょう。普段から使えて、災害時にも活躍する防災シューズを用意すれば、万が一の時にもスムーズに動くことができます。
ガラスやガレキから足を守る防災シューズ
せっかく準備しても、買ったまま履かないせいで災害時に靴ずれになってしまったり、靴箱の奥にしまって肝心な時に使えないのでは意味がありません。危険から守ってくれて、動きやすく、普段から使える防災シューズを用意しましょう。


安全靴とプロテクティブスニーカー
防災シューズの安全性をはかる目安として注目したいのが、先芯の入った安全靴・作業靴に定められている「JIS(日本工業規格)」と「JSAA(公益社団法人日本保安用品協会)」という2つの規格です。それぞれ安全性と耐久性を測る試験をし、JIS基準をクリアした商品には「安全靴」、JSAA基準をクリアした商品には「プロテクティブスニーカー・プロテクティブブーツ」と表示されます。
防災シューズを選ぶポイントとして、頑丈・安全であることは必須です。ガラスやくぎなどが散乱した環境下で、靴底を踏み抜いたりすることがないように耐久性などが確認されているものを選びたいですね。
安全性・耐久性ならJIS規格! 履き心地ならJASS規格!
耐久性・突き刺し・防汚・水や油の侵入などに関する厳格な規定が定められているのは、JIS規格です。高い耐久性があり、多種多様な職場に対応できる高い安全性があるため、防災シューズに強度や耐久性を求める場合は、JIS適合の認証マークがあるものが良いでしょう。
JASS規格は作業現場で安全に使用できるかを定めた規格のため、靴の安全性に加えて疲れにくさも基準となっています。人工皮革やビニールレザークロスといった強度が落ちる素材が使われることもあり、その分、履き心地が良く、普段の靴とあまり変わらない印象で履けるものもあります。
JIS規格 | JSAA規格 | |
マーク | ![]() |
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認証団体 | 日本工業規格 | 公益社団法人日本保安用品協会 |
認証方法 | 定められた材料を使用 JIS認可工場で製造 完成品の性能をクリア |
完成品の性能をクリア 定められた材料を使用 |
名称 | 安全靴 | プロテクティブスニーカー プロテクティブブーツ |
分類 | 重作業用(H種) 普通作業用(S種) 軽作業用(L種) 軽作業用(L種)[ゴム製] |
普通作業用(A種) 軽作業用(B種) |
甲被素材の種類 | 革製が主流 牛革製 総ゴム製 |
人工皮革が主流 人工皮革製 革製 ゴム製 合成皮革製 編物製 プラスチック製 |
特徴 | 厳しい基準をクリアした高い耐久性を誇り、多種多様な環境に対応できる安全性 | 耐久性は劣るが、素材の自由度の高さによる軽量で多彩なデザイン。 |
しっかり足をカバーする「ブーツタイプ」
もし被災による家屋の倒壊、土砂災害などがあった場合、ブーツタイプがお勧めです。スニーカータイプと異なり、足首までしっかり覆ってガラスやガレキなどで怪我をするリスクが少なくなります。また、冬には防寒対策にもなるため、一足あれば便利なアイテムです。
【安全靴】【ワイドACM樹脂先芯】
【JIS T 8101 革製S種合格】
【シモン】WS33HiFR
安全長編み靴ファスナー付
防災用・活動靴 静電靴 男女兼用
11,800円+税
非常用持ち出し品をいれるリュックの代わりに、大容量の防水バッグ
クロスワーカー店舗では、折りたためる防災用ヘルメットや、高機能レインウェア(合羽)、耐切創手袋なども揃えています。休日は家族で防災について考え、クロスワーカー店舗で必要な備品を揃えてくださいね。