あらゆるアクティビティに 世界トップクラスの機能素材・GORE-TEX®のテクノロジー

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「防水」のウェア、たとえばウインドブレーカーや登山用ウェア、レインウェアを買うときに、「ゴアテックス®」のタグが付いていると安心しませんか?そのウェアのブランドやメーカーよりも、ゴアテックス®が使われているかどうかで選ぶ人も多いはずです。

アウトドアや、スポーツアクティビティが好きな人なら、誰でも一度は耳にしたことがあるGORE-TEX®(ゴアテックス)。

このゴアテックス®を大解剖!ゴアテックス®とはどんな素材で、何から作られていて、どんな製品があるのでしょうか。

薄いフィルムのようなゴアテックス®・メンブレン

ゴアテックス®のプロダクトといえば、防水・透湿・防風という三大機能が知られています。けれどもゴアテックス®は、生地のことでも加工方法でもありません。薄い膜のようなフィルムのことで、ゴアテックス®・メンブレンと呼ばれるものです。

メンブレンは強度があるものの柔らかくて軽く、薄い素材です。しっとりした質感で、たまごの薄いのような印象があります。このメンブレンが水・透湿・防風という三大機能を持っていますが、メンブレンだけでウェアにするには柔らか過ぎます。

そこでウェアに必要な強度・ハリを出すために、表生地や裏生地をしっかり貼り合わせたものが、一般的にウェアに使われているゴアテックス®・ファブリクスという生地です。表地に厚手の生地を貼り合わせれば丈夫なウェアが、薄手の生地を貼り合わせれば軽いウェアが出来上がります。ゴアテックス®を取り扱う日本ゴア株式会社は、この貼り合わせた生地を各メーカーに提供しています。

ゴアテックス®の誕生ストーリー

ゴアテックス®は、1979年に創業者の息子、Bob Gore(ボブ・ゴア)が開発した素材です。

もともとは父・Bill(ビル)がアメリカの化学メーカー、デュポン社でフッ素系樹脂のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の可能性に気づき、デラウェア州ニューアークの自宅地下室で妻と一緒にWLゴア&アソシエイツ(W.L. Gore & Associates、日: 日本ゴア合同会社)を起業し、開発をはじめました。

そして1969年、ボブはある条件下でPTFEが同じ厚みのまま伸びることを発見し、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)が誕生しました。このePTFEこそ、ゴアテックス®・メンブレンです。

ゴアテックスの生みの親・ボブは昨年、2020年9月30日に83歳で死去しましたが、WLゴア&アソシエイツは今日、PTFEの延伸加工技術に強みを持つ企業として世界各地に1万人以上の社員を抱えています。

PTFEの代表的な製品は、フライパンなどに使われているテフロン®加工(フッ素樹脂)です。PTFEはフッ素樹脂の中で最も多く使用されていて、フッ素樹脂の全需要の約60%を占めています。テフロンは、耐薬品性に優れ、高い耐熱性を持ち、安心して使いたい調理用品などに用いられています。

外科医師にとってゴアテックス®はウェアの素材ではなく、人工血管が思いつきます。ePTFEは人体に使用しても生体反応が起きにくいため、日本ゴア合同会社ではメディカル製品としてePTFEで作られた人工血管(代用血管)、縫合糸、ステントグラフト、心臓修復用パッチなども製造販売しています。

ゴアテックス®の原料は「ホタル石」

中国などで採れる蛍石(ホタル石)は、天然鉱物の一種で、主成分はフッ化カルシウム(CaF2)です。結晶を加熱すると蛍光を発することから、蛍石(和名)と呼ばれています。緑、紫、ピンクなど様々な色合いを持つ美しい鉱石です。

蛍石を薬品などで溶かしてフッ素を抽出します。このフッ素を原料にePTFEが作られ、薄い膜状に加工してゴアテックス®・メンブレンが誕生するのです。

三大機能(防水・透湿・防風)の秘密

ゴアテックス®・メンブレンを拡大すると網目状になっていて、この網目にとても小さな孔(あな)が無数にあることがわかります。孔の数は1平方センチメートルあたり、それぞれのメーカーやブランドが作り上げた製品を、最終的にゴア社が徹底してチェックを行うことで、完全防水を可能にしています。なんと14億個以上!微細な孔は、水滴が通過できないほど小さいですが、水蒸気は通過できるほどの大きさです。これがゴアテックス®の防水・透湿・防風性能という特徴につながります。

表地や裏地に使う生地によって、耐水圧が変わってきます。特に表地の撥水性が重要で、透湿性を維持するためにゴアテックス®・ファブリクスは撥水加工を施しています。

それぞれのメーカーやブランドが作り上げた製品を、最終的にゴア社が徹底したチェックを行い、合格したものだけが販売されます。こうしたチェック体制があることで、ゴアテックス®の完全防水を可能にしているのです。

ゴアテックス®のウェアを着るときは、インナーもとても大切です。

ゴアテックス®・メンブレンは水蒸気は通すことができますが、汗のような水滴を通すことはできません。そのため汗を水蒸気に変えてくれるような、吸汗速乾機能のあるインナーを着ると、ウェアの中がムレたりせず快適に過ごせます。

ゴアテックス®のレイヤーとは?

ゴアテックス®の基本構造は、メンブレンに表生地と裏生地を貼り合わせています。つまり「表生地+メンブレン+裏生地」の3層構造で、表生地と裏生地に挟まれたゴアテックス®を「ゴアテックス® ファブリクス3レイヤー」といいます。丈夫で、裏生地があるため肌触りも良い製品です。

メンブレンに表生地を貼っただけ(裏生地なし)の2層タイプのゴアテックス®が、「ゴアテックス® ファブリクス2レイヤー」です。裏生地がないため軽量で柔らかく、動きやすいことが特徴です。

2レイヤーではメンブレンに汚れがつきやすいため開発されのが、「ゴアテックス® ファブリクス2.5レイヤー」です。これは裏生地を貼り合わせるのではなく、裏面にコーティング加工を施してメンブレンを保護しています。

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ゴアテックス®のカテゴリーとは?

ゴアテックス®には、アウトドア全般に使えるゴアテックスプロダクト、ランニングやトレイルランニングに使えるゴアテックスアクティブ、冬季登山やクライミングに使えるゴアテックスプロといったカテゴリーがあります。

そして2020年秋には、新しいゴアテックスプロ テクノロジーが発表されました!3つの異なる性能で、ユーザーの目的にあったウェアが可能になりました。これから各メーカー・ブランドが採用すると思いますので、製品の販売が待ち遠しいですね。

    • 極めて頑丈なゴアテックス プロ モスト ラギッド テクノロジー(GORE-TEX PRO Most Rugged Technology)
    • 極めて優れた透湿性を備えたゴアテックス プロ モスト ブリーザブル テクノロジー(GORE-TEX PRO Most Rugged Technology)
    • ストレッチ性に優れたゴアテックス プロ ストレッチ テクノロジー(GORE-TEX PRO Stretch Technology)c

ゴアテックス®はとても丈夫なため、洗濯OKと表示されている製品は、一般的な家庭用の洗濯洗剤で洗濯して問題ありません。汗や皮脂などの汚れをしっかり落とすことで、素晴らしい機能を活かし、ゴアテックス®を長持ちさせることができます。

せっかくゴアテックス®を購入したなら、お手入れしながら、ぜひ普段の生活でも活用してくださいね♪