衣服のサステナブルマークを知ろう – 持続可能な社会に向けた国際認証ラベルとプログラム

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経済産業省は2020年5月、循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換に向けて、日本が目指すべき基本的な方向性についてまとめた「循環経済ビジョン2020」を公表しました。

同ビジョンには、海外の最新のサーキュラーエコノミー動向やビジネスモデルを踏まえたうえで、1999年循環経済ビジョンとの違いや、大量生産・大量消費・大量廃棄型の線形経済から循環経済の実現に対して、日本が重点的に取り組むべきテーマについてもまとめられています。

「循環経済ビジョン2020」と「繊維」

同ビジョンの中で循環システムの検討が急がれる5つの分野が挙げられていますが、その中に「繊維」が含まれています。

  1. プラスチック
  2. 繊維
  3. CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
  4. バッテリー
  5. 太陽光パネル

繊維業界やファッション産業は、サーキュラーエコノミーを推進するために繊維リサイクルの取り組みや、環境への負荷が少ないオーガニック繊維といった素材の使用、廃PETボトル由来の再生繊維の導入などを進めています。

その中には消費者にサステナブルな取り組みを理解してもらうために、第三者認証機関が認定する認証ラベルを取得しているものもあります。素材や製品、サプライチェーン全体に関わるもの、環境保全や人権など、対象となる領域が幅広くありますが、今回は繊維・ファッション業界に関わる認証についてご紹介します。

オーガニックテキスタイル世界基準

Global Organic Textile Standard(GOTS:ゴッツ)

GOTSは、環境負荷の少ないオーガニック繊維製品の基準を定めた国際基準の認証ラベルです。消費者に対して製品原料の70%以上が認証されたオーガニック繊維、オーガニックコットンであることを保証します。

オーガニックのコットン(綿)、ウール(毛)、麻、絹など有機栽培(飼育)の原料から、環境・社会に配慮した方法で製品を作るための基準を定めています。糸・生地・衣類などの幅広い繊維製品が対象です。

繊維の収穫から加工・製造・流通に至るまでのすべての生産工程において、国や地域の法的な環境要件はもちろん、社会的責任の観点からエシカルな労働条件を担保する厳格な社会的基準に基づいて評価されるため、サステナブルな繊維の中でも代表的な国際認証ラベルです。

世界の主要マーケットで通用するGOTSは、日本企業では伊藤忠繊維カンパニー、オンワード商事、小林メリヤス、興和、倉敷紡績などが取得しています。

GOTSには、95%以上のオーガニック繊維が使われていることを示すラベルと、70%以上95%未満のオーガニック繊維が使われていることを示すラベルの2種類があります。

OCS オーガニック認証

Organic Content Standard(オーガニック・コンテント・スタンダード)

OCSは、商品がオーガニック繊維製品であることを認証するラベルです。アメリカのNPO団体(非営利組織)のTextile Exchange(TE:テキスタイルエクスチェンジ)が、オーガニック繊維製品を証明する基準です。

特徴は、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」というオーガニック原料のトレーサビリティを重視した基準になっていることです。収穫から製品ができるまでのすべての工程においても、工場や倉庫においても、製品の混合や汚染がない管理体制も規定されています。

EUのECC規則やアメリカのNOP規則などに従った有機農法の認証を受けている原料を使用すること、加工・製造・物流・最終製品までの工程が明確に追跡できることが求められ、オーガニック繊維の含有率を第三者認証機関によって審査します。

環境に配慮した製品を保証してくれるOCSは、日本企業では伊藤忠商事繊維カンパニー、クラボウインターナショナル、サンヨーコーポレーション、東洋紡 STCなどが取得しています。

OCSには、95%以上がオーガニック原料が使われている「OCS 100」、5%以上95%未満のオーガニック原料が使われている「OCS Blended」、2種類のラベルがあります。

なお、テキスタイルエクスチェンジはOCS(オーガニック原料)以外にも、RWS(ウールに関する基準)、RMS(モヘアに関する基準)、RDS(ダウンに関する基準)、GRS/RCS(リサイクルに関する基準)といった世界的な基準も規定しています。

国際フェアトレード認証ラベル

The FAIRTRADE Mark

国際フェアトレード認証ラベルは、その製品が国際フェアトレード基準を守っていることを認証するラベルです。サステナブルなコットン以外にもコーヒーやカカオなど、搾取や児童労働などが起こりやすい産品を中心に、幅広い対象産品があります。

フェアトレードとは、通常の貿易ではアンフェアとなる構造を見直して、適正な価格で生産物を取引し、貧困の解決や持続可能な生産を実現する仕組みです。国際フェアトレード認証ラベルは、製品のサプライチェーン全体を通して国際フェアトレード基準を満たしていることを認証しています。

国際フェアトレード基準には、フェアトレード最低価格の保証や地域発展を支えるプレミアム(奨励金)の支払いといった経済的基準、安全な労働環境や児童労働・強制労働の禁止などの人権保護といった社会的基準、農薬・薬品の使用削減と適正使用、土壌・水源・生物多様性の保全などの環境的基準が定められています。

世界で最も認知されているフェアトレードラベルである国際フェアトレード認証ラベルは、日本企業では伊藤忠商事、クラボウ、福助などが取得しています。

エコテックス® スタンダード100

STANDARD 100 by OEKO-TEX®

エコテックスは、繊維製品の生産に使われる有害物質を規制し、安全性を認証する国際基準です。認証を受けた繊維製品は、人体に対して有害または有害と考えられている化学物質が含まれません。

また、単に繊維製品の安全性だけでなく、環境や働く人にも配慮したサステナブルな生産体制を厳しく審査する、人と地球に優しい繊維製品の認証制度です。

エコテックス®スタンダード100では、350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験を行い、世界最高水準の安全レベルを証明します。繊維製品は用途によって求められる安全レベルが異なるため、クラスⅠ〜Ⅳまでの製品クラスが設定されています。乳幼児が触れる繊維製品や、肌との接触が大きい繊維製品ほど規制値の基準が厳しくなります。

なお、世界トップレベルの繊維製品の安全認証ラベル・エコテックス® スタンダード100の他にも、染料・助剤など化学薬剤の認証・「エコテックス® エコパスポート」、サステナブルな生産現場の認証・「エコテックス® ステップ」、皮革製品の安全認証・「エコテックス® レザースタンダード」、世界トップレベルの安全性が確認された製品&サステナブルな生産現場の認証・「エコテックス® メイド イン グリーン」、排水に関する適合性確認・「デトックス トゥ ゼロ」といったラベルもあります。

ブルーサイン認証

Bluesign

ブルーサインは、繊維製品の生産プロセスにおいて環境・労働者・消費者の安全を保証する基準で、持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与される認証です。

スイスに拠点のあるブルーサイン・テクノロジーが運営管理しています。基準は、資源の生産性・消費者の安全性・排気・排水・労働衛生と安全性の5つの項目を中心に構成されています。最も厳格な環境・安全標準とされる「制限物質リスト」に沿って、最終製品に有害な化学物質を含んでいないことを検査します。

また、繊維製品の生産プロセスで使われる糸や染料・添加剤、織布などの素材・材料の選定、労働者や消費者の健康、エネルギーや資源の消費、大気や水質の汚染といった環境に対しての影響を細かく評価します。さらに社会的責任の観点から国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10原則の遵守も義務づけられています。

世界で最も厳格とされるブルーサイン認証は、日本企業ではアシックス、旭化成アドバンス、三菱化学などが認証を取得しています。

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